髪質改善について

前回、髪質改善について軽く触れましたが、
実際に髪質改善と言われるものには以下のような施術があります。

※これらはあくまで世間的には髪質改善というカテゴリーでされる施術で僕個人の見解とは異なります。
それぞれについて僕の知っている範囲で説明していきます。(もし間違いあれば指摘下さい)

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目次
○酸熱トリートメント
○サイエンスアクア
○システムトリートメント
○水素トリートメント
○縮毛矯正

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○酸熱トリートメント
pHによって髪を収斂させつつ、酸による架橋+結合で手触りや艶がUPする

主な内容は
アミノ酸/CMC/脂質の補給→酸縮合→コンプレックス→オイル→脱水縮合

→よく使われるのが
グリオキシル酸
レブリン酸
マレイン酸
サリチル酸
カルボン酸
などで様々なものがあります。

グリオキシル酸/マレイン酸が割とメジャーですね。

●メリット
・仕上がりは綺麗になる
・髪質によっては良い
・グリオキシル酸での酸熱だと癖の緩和も期待できる

●デメリット
・カラーの変色がする
・残臭がある
・比較的誰でも出来るが、手順しか知らない人が多い
・全員には合わない(髪質によって合わない)
・カラー/縮毛矯正等との相性が悪い
・失敗が多い
・繰り返し過ぎるとビビることがある

こちらのデメリットはあくまで『酸の種類による』という前提があります。

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○サイエンスアクア
pH移行によってトリートメントの浸透を良くして手触りや艶をUPさせる

主な内容は
アルカリ膨潤→アミノ酸/脂質/CMC等の補給後→酸縮合→コンプレックス→オイル→脱水縮合

●メリット
・髪の付着物を取り除き、キューティクルを開いて施術する為、浸透しやすい
・カラー/縮毛矯正等の技術との相性が良い
・ダメージ毛への相性は良い

●デメリット
・ph11→1.3と急激なph移行によるダメージ+負担
・持続性はあまりないらしい
内部に
・健康毛に対してはダメージの原因にもなる
・繰り返しやるのには向いてない

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○システムトリートメント
1番メジャーなトリートメントでダメージ源になることが他のトリートメントより少ない

主な内容は
コンプレックス→オイル

●メリット
・比較的安価な為やりやすい
・カラー/縮毛矯正等の他の施術との併用が出来る

●デメリット
・コーティングがメインの為あまり意味が無い
・施術当日〜数日しかあまり良さを感じられない
・表面や内部に薬剤等が残っている場合は閉じ込めてしまう

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○水素トリートメント
サイトやメーカーの言っていることが本当ならとても良いものですが、今はミネコラとULTOWAが主流。
水素メインのトリートメントで毛髪内部の活性酸素を除去して髪の水分量をあげるものらしい。

主な内容は
ケラチン/コラーゲン補給→コンプレックス?→オイル→脱水縮合

●メリット
・活性酸素の無害化による髪の水分保持UP
・純度の高いコラーゲンを補給できる為柔らかい手触りになる
・工程は簡単

●デメリット
・健康毛に対してはあまり意味ない(活性酸素の除去を目的としている為)
・水素が果たして本当に作用しているのかという疑問
・内部に入ると書いてあるが、分子量などの記載がない為信憑性がない

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○縮毛矯正
根本的に癖を伸ばすなら確実にこれ。
薬剤知識と還元剤等の基礎知識さえつければ下手なトリートメントより良い。
保ちは半永久。処理剤を合わせれば本来トリートメントでやりたい工程が全てできる。

●メリット
・半永久的に保つ
・同じところにはほぼ必要なく伸びたところをかけるのみで良い
・トータルで見るとコスパがいい
・癖が綺麗に伸び、髪に艶が出て綺麗になる

●デメリット
・技術のレベルにムラができやすい
・勉強する場所があまりない(適当なことを発信している人が多い)
・費用、時間がかかる
・残臭が気になる場合が多い(処理剤により取り除ける)

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主に髪質改善とはこの辺りを指すものだと思います。

ただ発信の仕方や受け取り方によっては意見がかなり分かれる。

はっきり言って詐欺まがいのことをやっている人もいるので注意。

それぞれ導入する時には正しい知識とお客様にきちんとメリット/デメリット共に説明して納得してもらった上で施術しないとトラブルになりやすい為、わからない/対応できないなら素直に断ることも大切。

例えば、
縮毛矯正以外でクセが伸びるの表現はNG
グリオキシル酸でのクセの緩和は見込めるが法律的にもアウトかも。

まずはそれぞれ髪質改善の定義をはっきりさせるべきで
髪質改善というメニューを作るのではなく、どの薬剤を使って髪質を改善させるのかが大事。
継続しなければいけないのであれば継続出来るメニュー(薬剤設定等)を先の分まで提案したのちにホームケアを頑張るようにアドバイスすることが1番の改善かなと思います。

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